授業科目概要

研究領域

絵画研究
日本画制作研究
学部での経験を顧みて、より高度な視点に立って、より深く対象を探求することにより、各自の研究テーマを明確にし把握する。再び基礎に立ち返り表現技法の研究を行い膠彩による自己表現の可能性を模索する。
絵画研究
洋画制作研究
油彩を中心にした幅広い絵画材料及び技法の研究を行い造形の可能性を追求する。主題の発掘とより確かなメチエによる自己表現の確立を目指す。
自主テーマによる研究及び修了研究 絵画制作を研究の主軸にして自己の研究テーマを発掘し、造形の可能性を追求する。同時に修了制作研究における研究の完結をする。

造形研究
工芸制作研究

陶・ガラスといったプラスティックな素材の魅力を最大限に引き出すことはもちろんのこと、情報化社会における世界とつながる方法についても考察を深める。そして、独自の視点やテーマに基づいて、客観的な視点を解釈に加えながら複合的に制作を進め、工芸素材の可能性と表現技法の確立を目指す。
自主テーマによる研究及び修了研究 工芸制作研究を通して生まれた個々の問題を自主テーマとし、立体造形表現を更に追求する。同時に研究成果の発表の場となる修了制作展での自己表現の方向性とその結実をはかるため、テーマの確立と製作、更には発表とその手法を立案・設定、現実のものとする。
同時代表現研究 21世紀をアートで生き抜くために自分の作品が社会にどのように関わっていくのかを考察しながら「同時代」をキーワードにその可能性を模索し「いま」を表現することを追求します。絵画制作「油彩」を中心に据えながらも多種多様な表現メデイウムにも挑戦することで現代アートの多元な価値観を理解していきます。
社会の中のどのポジションで自らの持つアートの力を活かせるのかをより具体的に考え、どのように展開して行くのが良いのか、自分の能力を分析し、計画を立てながら戦略的に修了後の活動に繋げていけるようにする。
自主テーマによる研究及び修了研究 多様化する媒体、方法、主題に対して、自ら問題設定を行い、それを深化させるべく制作研究をすすめる。脱領域化する表現形式を念頭に、自己の位置を確認し、時代固有の表現をもとめ、研究の成果として修了制作を行う。
美術文化研究
芸術学・美術史研究
日欧近代美術・デザイン、芸術学(含む美術教育理論)を研究対象とし、各自の研究課題にかかわる専門的探究のための方法・姿勢・力量を養い確立する。
自主テーマによる研究及び修了研究 研究対象を定め、それに対する調査・研究を進め、その成果を論文としてまとめる。

関連領域

絵画技法演習1 中世イタリア黄金背景テンペラ画の技術習得。石膏地の製作法・箔の使用法・卵黄テンペラの描法等を、模写を通して学ぶ。
絵画技法演習2 「絵画」をキーワードに個別の研究テーマによる制作を主体とし、現代美術の中で展開される表現を考察しながらグローバルな視点での可能性を探る。
映像表現演習 この授業はインターフェース論やメディア論的思考を踏まえ、アートやデザインのためのプログラミングの基礎を習得します。授業ではワークショップ形式でprocessingというプログラミング環境が使われます。
スペースデザイン演習 デザイン特論等の研究とフィールドワークとの往復を通して、自分なりのデザイン方法を見い出し、デザイン制作する。さまざまな実験を繰り返すことによって自分のデザインプロセスを確立し、新しいライフスタイルを伴ったデザイン提案をする。
クラフトデザイン演習 ミクストメディア、造形、空間表現の歴史的観点から、クラフトデザインと他ジャンル(プリミティブアート、現代美術、建築、ディスプレイ、他)との関係を研究する。
地域プロジェクト演習 私たちが生活する地域社会を、フィールドワークを通して見直す。また、自然環境とのかかわりの中で、産業、農業、生産物及び人的、知的資源を捉え直し、それらの再構成を含めた新しいデザイン提案をする。地方から世界へ、新しい情報とモノの発信。
意匠計画演習 デザイン設計の計画段階における手法の研究を行う。課題毎に有効な手法、プロセスを選択して調査・研究及び構想の立案までの、実際的な演習を行う。
コミュニケーションデザイン&アート演習 デザインとアートにおけるコミュニケーションについて研究、制作する。表現形態でカテゴライズされてきたアートを、設定したテーマにそって、それぞれの専門分野からアプローチしてコミュニケーションメディアとして提案していく。多方面の研究領域の学生とのコラボレーションを目指している。
美術史演習 美術における「アバンギャルド」について改めて問い直すことを通じて、美術史を各自の問題意識に従って問い直す力をつちかうとともに、現代における「アバンギャルド」の意味/無意味・可能/不可能を問う地点を確保する。
芸術計画演習 4年間の学習成果から導き出された専門性と独自の視点にたった、芸術に関するワークショップの実践手法を研究する。参加体験型展覧会の企画を含むもの、あるいは単独のものとして、ワークショップを企画立案し、具体的な計画を伴う実践プロセスを探究する。

理論領域

芸術学特論 近代から現代に至る日本彫刻史の形成について講ずる。現代を生きる製作者にとって、新たな表現を模索していくことは重要ではあるが、自己の制作及び作品が、美術史における文脈においてどの辺りに位置づけられるか意識することもまた重要である。
美術史特論 日本近代美術史上代表的な美術家六人を採り上げ、その代表作を深く検討し、日欧比較・図像解釈学・表象文化的等の諸議論を重ね、その作家と時代と、そして近代日本の美術の特質を再考する。
現代芸術とメディア 映像メディアを中心としたデザイン領域についての研究・制作をおこなう。映像作品(シングル チャンネル作品〈実写映像、アニメーション、実験映画etc.〉/映像インスタレーション作品等)、インタラクティブ作品などがこのユニットで制作する主なコンテンツとなる。他方、ドキュメンタリー作品や、社会の中の複数の分野を結びつける作用をもった映像の機能に関する研究・制作も、このユニットにおけるもうひとつの柱となる。
クラフトデザイン特論 素材をいかした造形デザインからアートへの可能性を追求する手がかりとして、クラフトデザイナーや現代美術の作家について作家論を講義する。
芸術特講1・2 第一線で活躍している画家(造形家)や現代美術家をはじめ、キュレーター、クリティックなどの美術関係者を招聘し、芸術についてのレクチャーやディスカッションと作品についてのオーディションなどを行う。
デザイン学特講1・2 デザインと、デザインに関わる多様な領域の最前線で活動する人々を毎回特別講師として招聘し、各テーマに沿って講義を行う。複雑化した現代の社会構造のなかで多様な形式のもとに生産されるデザインについて、企画、制作、批評するそれぞれの立場からの考えを理解することを目的とする。

関連リンク