2024年4月10日(水)、デザイン領域と中部文具工業協同組合加盟の文具メーカーとの産学連携企画「2024 文具デザインプロジェクト」のキックオフミーティングとして、シヤチハタ株式会社様から、商品企画部 滝沢一部長、田中絵里香課長、入江弘士郞さん、森松株式会社様から 森直樹 代表をお招きし、説明会を開催しました。
文具デザインプロジェクトは例年行われているもので、3年次までに習得したデザイン技術や知識を用い、商品や製品の企画、調査、開発、製造、販売までを見据えデザイン提案を行うもの。実際にこれまでの優秀作品が製品化されたこともあり、学生はもちろん企業にとっても非常に大きな意味を持つプロジェクトです。インダストリアル&セラミックデザインコース、カーデザインコース、大学院から13名の学生、院生が参加、シヤチハタ株式会社、森松株式会社、2社それぞれの課題にデザインを提案することとなります。
課題の発表に先立ち、担当する三枝樹成昭 非常勤講師からプロジェクトについての説明がありました。 「シナリオ、コンセプト、詳細デザイン、そして最終デザインと、一連のプロセスと商品化とへの流れ中で、それぞれに企業様からフィードバックを受けながら進めて行きたいと思います。ユーザーシナリオを考えて、誰がどのようなシチュエーションでどう使うのか、そういったことをきっちり説明ができるような商品提案をしていただきたいと思います」と説明しました。
続いて、森松株式会社 森社長から、課題の発表と会社の紹介がありました。課題は「まもる・保護する+◯◯」。森松株式会社は、塩化ビニールシートを使ったデスクマットやコロナ対策のパーティションなど樹脂製品の製造を行う会社。ファイルケースやカバーなど収納や保護に使うオリジナル商品もありますが、そこになにかプラスアルファの機能を提案して欲しい、と説明しました。
シヤチハタ株式会社からは、商品企画部 滝沢部長から会社の概要、入江さんから課題の説明、田中さんから過去の優秀作品の紹介がありました。課題は「〇〇な仕事の人/〇〇な趣味がある人に役立つスタンプ・筆記具」。学生らに、アルバイト先での困りごと、趣味で何かしているときにあったら便利なものなど、ユーザーとして自分のことを想像してみて、アイデアにつなげて欲しいと説明しました。
課題の説明のあと今度は学生が、アルバイトや今はまっている趣味についてなど自校紹介を行いました。打ち解けてきたところで、シヤチハタ 入江さん、田中さん、森松 森社長が自社のサンプルを手に各テーブルを回り、学生からの質問に答えたり、アイデアについて談笑しました。その場から学生はアイデアスケッチを始め、プロジェクトが本格的にスタートとなりました。 今後、両企業のご担当の方には、隔週で学校にお越しいただき学生からの相談や進捗を確認、6月5日に最終プレゼンテーションとなります。2ヶ月間という短いスケジュールですが、今年はどんなアイデアが提案されるか、期待が高まります。