【教育学部】小学校生活科で「集団遊び」を指導できるように
2022.07.05
子ども学科
小学校教科技能科目「生活」には、学習指導要領で9つの題材が示されている中に「遊び・遊びで使えるものの制作」があります。その「遊び・遊びで使えるものの制作」の技能実習しました。
「遊び」と言っても、「伝承遊び」「自然遊び」など様々ですが、現代の子どもは電子ゲームにはまっていたり、友達関係がつくれなかったりなど、クラス集団等で遊ぶ経験が少なくなっています。
そこで、クラス集団の関係性の実態に合わせ、5段階で「集団遊び」指導できる先生になろうと、毎年レクレーション実習指導をしています。
「集団遊び」の第1段階では「ジャンケン自己紹介」などで隣り合わせた2人の関係が深まります。
第2段階では「ドンつけたじゃんけん」などをして色々なクラスの人同士の関係を深めていきます。
そうして第3段階では、「親子膝とりゲーム」で席に着けずに残った子がリーダーになれる集団遊びをします。
普段動作の遅い子は「のろま」扱いされてしまいがちですが、この遊びの中ではそうした子ほどリーダーシップをとってゲーム進行を操作できるのです。
第4段階では、運動神経のよい子ほど鬼に捕まらず、逆に捕まっている子を助けるヒーローになれる集団遊びをしました。
こうして、普段強い子が優しさを発揮したり、弱い子がリーダーになったりするなど、意外な一面をみんなで共有し合えるようにするのです。
第5段階は、「編み投げた」ですり抜けるスリルを楽しみました。
子どもたちへの集団遊び指導のスキルを身に付けながら、大学1年生の学生同士もこの授業を通して関係を深めていました。