【教育学部】町を知り、町を応援する学習
2024.10.29
子ども学科
小学校教員志望者の必修科目である「生活」(小学校生活科)の授業では、実習を重視し、生活科ならではの学びを体験しながら、学習内容の理解と指導スキルの獲得を目指しています。
第6回目の授業では「町探検」を実施しました。生活科の特色である「校外での活動を積極的に取り入れる」(学習指導要領)という趣旨を、実地で体感することを目的としています。講義で学んでも、なぜ校外活動が必要なのかを実感するのは難しいため、今回は大学の周辺で「名所」を探す実習を行いました。大学から90分以内で往復できる範囲で、2か所の「名所」を見つけ、なぜそこを紹介したいのか、紹介内容や取材の成果を「名所紹介カード」にまとめます。
多くの学生は、普段は大学と最寄り駅を急いで行き来していますが、この活動を通じて、今まで知らなかった道や、駅とは反対方向にある「名所」を発見します。中には販売店で飲食を楽しみながら取材を行った学生もいました。お店の方も、普段は訪れない学生たちの来訪を歓迎し、快く取材に応じてくれました。
この活動は10年間続いており、今年も過去の学生が見逃していた新しい「名所」を見つけた学生が多く現れました。地域には、身近なところに魅力があふれているのです。
作成した「名所紹介カード」は次回の授業で発表し合います。こうした取り組みを通じて、学生たちは大学周辺の町に関心を持ち、「名所」を活用して地域を応援する姿勢を身につけます。まさに、地域に喜ばれる学びの実践と言えるでしょう。