【教育学部】折り紙工作で遊ぶ・教室を飾るスキルを学ぶ
2024.11.26
子ども学科
小学校1・2年生が学ぶ生活科は、従来の理科的社会科的要素に加えて、「遊びや遊びに使う物を工夫してつくる」(学習指導要領の生活科の内容(6))」があります。そこで、先週の「集団遊び」に続いて今度は、「折り紙工作で遊ぶ・教室を飾る」スキル実習を行いました。
初めに「折り紙工作で遊ぶ」スキル学習のために「ぴょんぴょんガエル」と「お相撲さん」の2種類を作ってみました。その際に、図画工作科では1作品をじっくり作り上げることを重視する一方、生活科では他者と交流しながら作ったものを改良したり改めて作ってみたりしてよりよい物にしていくことが重視されていることの違いを意識して、よく跳ねるカエルに改造したり顔を描いたりする学生もいました。「お相撲さん」でも、折り紙の手の向きを変えたり、安定感を増すために頭の部分の大きさを変えたりの工夫をする学生もいました。いずれにしても工作したものを他者と交流しながら楽しく遊ぶ、改良をしていくことが大切であることを、実習を通して学びとっていました。
次に、「教室を飾る」切り紙工作に挑戦しました。その冒頭で「模様」の学習をしました。近年様々な模様がデザインされていますが、古来から様々な民族が民族の象徴、誇り、願いを模様に託してきていることを、様々な民族模様の画像で学びました。また、授業者のコレクションであるアイヌ衣装を実際に見て、アイヌ民族について、及び「モレウ」という模様の中には「魔除け」の意味が込められていることも学びました。それらを受けて「教室を飾る」切り紙工作に挑戦しました。折り紙を折って切り込みを入れていくと左右上下に対称的な模様が浮かび上がってきます。この作品は、隣接する附属クリエ幼稚園に展示して、幼稚園での切り紙工作の見本となっています。