教員紹介
永方 佑樹(ながえ ゆうき)
所属
- 芸術学部 芸術学科 デザイン領域 文芸・ライティングコース
職位/役職
非常勤講師
略歴
詩人。2019年 詩集『不在都市』で歴程新鋭賞、2012年 詩と思想新人賞を受賞。執筆活動の他、水等の自然物やデジタルを使用し、詩を立体的に立ち上げる立体詩を国内外で展開(仏サン・レミ美術館、SCOOL等)。近年は「MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館」や「紀ノ国トレイナート」等、多数のアートフェスティバルに参加する一方、自らもサウンドアートプロジェクト「GeoPossession 声のトポス」(2022・東京)、「時の襞―私たちはここにいる Pleats of Time -We are here」(2022・米アイオワ大学)等を企画。環境や社会を詩の眼差しで解体し、詩的媒体としてのテクノロジーで再構築する、領域を横断した様々な詩の形・捉え方を提案する。2022年秋、米国国務省教育文化局の助成でインターナショナル・ライティング・プログラム(IWP/ アイオワ大学)に参加。インカレポエトリ編集委員。
授業科目
文芸実技Ⅲ-4 俳句
その他①
「詩」とは単なる、散文の対としての言語表現ではありません。
それは世界の襞を自らの五感でなぞる行為であり、感覚が捉えた対象をその形や質感ごと、舌と言語で表現してゆく行為です。
つまり、詩を学ぶという事は、世界の構造を見極める「視力」を鍛える事、そうして捉えた真理を、自らの言葉で伝える力をつけてゆく事なのです。
今講義では、詩(特に現代詩)を書く上で必須の上記の能力を高めながら、詩作の力をつけてまいります。
真摯に取り組み、作品が一定のレベルに達すれば、詩を学ぶ大学が加盟する、全国的な現代詩の雑誌「インカレポエトリ」等に発表の場を提供いたします。
人は言葉を介して世界を理解し、言葉を使って自らを表象してゆきます。
そうした世界の在り方の中で、今講義で学ぶ詩のまなざしや言葉が、あるいは皆さんの目に映る景色を一層色鮮やかに変え、人生を彩り豊かに深めてゆく、その一助となり得るかもしれません。