撮影/城戸保
芸術学部 芸術学科 美術領域
アートや作品制作に関する、高度かつ専門的・体系的な知識と技能の習得を目指します。これまでの美術史を学び、技法を幅広く習得しながら「いま」と向き合い、数ある作品制作の過程から、未来への起点となるアーティストとしての価値観を形成していきます。プロデュースやマネジメントなどの方法論を学び、ゲストによる講座、学内ギャラリーでの展示企画などを通して、主体性と創造性を持つ人材を育んでいきます。また、未来への最善の道を探るため、さまざまな分野の表現を複合的に取り入れながら、自らが理想とするゴールに向けて粘り強く探求し行動する力を養います。
撮影/城戸保
撮影/城戸保
田村友一郎准教授(写真左)
中学、高校で教えられている美術教育と、現在わたしたちがアートとして捉えているものとの間には大きな乖離があります。現代アートというと難しく聞こえるかもしれませんが、映像やマンガ、アニメーション、ゲームなど今の時代を反映するさまざまな表現をも受け入れるコースになると思います。アートは常にアップデートされるもので、現在のタイミングでアートを通して何ができるのか、またどのように世界とつながっていくかを考えるコースともいえます。
吉田有里准教授・アートコーディネーター(写真中)
作品を制作するための技術や手法の習得に加え、作品を言語化して伝える力、素材の選択や展示の方法などの作品の見せ方についても知識を身につけて欲しいと思います。展覧会を行うためには、企画・キュレーション、コンセプトやテーマ、空間と配置の検討、広報、記録、出版など様々な要素が交わり、多くのプロフェッショナルが関わります。それらも視野に入れ、発表の場や美術に関わる仕事についても意識を向けられると良いですね。また美術を学ぶことで得た知識を様々な場面で社会に役立てて欲しいです。
秋吉風人准教授(写真右)
今まで日本の芸術大学では、主に日本画、洋画、彫刻という枠組みが置かれてきましたが、現在のアートはそれらに収まらず、映像、写真、インスタレーション、パフォーマンス、批評、展覧会企画など様々な選択肢があります。高校までの教育の枠組みではいまだに美術=絵画というイメージが強いですが、現代アートコースでは従来の枠組みにとらわれず、制作する内容によって、あらゆる素材やメディア、アートの歴史や文脈を知ることで、まずは選択肢の幅を広げたいと思っています。