ゲーム好きが高じ、日本語版しか発売されていないゲームをやりたくて日本語を学び始め、日本語でマンガも読み始める。今度はマンガ熱が高まり、マンガ家になりたくてシンガポールから来日、イラストレーションコースに在籍しマンガ漬けの日々。ブックオフは天国、欲しいものは概ね買ってしまったのだとか。今ではマンガ誌の担当編集が付き、夢の実現へ邁進中。
デザイン領域
イラストレーションコース 3年
ゲーム好きが高じ、日本語版しか発売されていないゲームをやりたくて日本語を学び始め、日本語でマンガも読み始める。今度はマンガ熱が高まり、マンガ家になりたくてシンガポールから来日、イラストレーションコースに在籍しマンガ漬けの日々。ブックオフは天国、欲しいものは概ね買ってしまったのだとか。今ではマンガ誌の担当編集が付き、夢の実現へ邁進中。
どうして日本に行きたいと思ったの?
中学生の頃から、日本のマンガやゲームが好きで、それで日本語の勉強を始めました。最初はゲームでしたね。日本限定発売のゲームがやりたくて。「ファイアーエムブレム」のシリーズは最初の頃は日本でしか発売されていないから、それがきっかけですね。「ファイアーエムブレム」、「ペルソナ」、ペルソナは3、4、5、ロイヤル、ゴールデン、リロード、全部やりました。それから「メトロイド」とか、好きなゲームはたくさんありますよ。
マンガは?
最初に読んだのは「ドラえもん」、8歳の頃。誕生日プレゼントで全巻、ボックスセットでもらいました。めちゃめちゃよかったです。もう何百回と読み返しました。それから少年漫画に移っていって「NARUTO -ナルト-」、ハマったのは「聲の形」、「東京喰種トーキョーグール」……、マジ多いです。トップ3は、「寄生獣」、「東京喰種トーキョーグール」、「聲の形」です。
ゲームとマンガ、直接的にはゲームがきっかけになってるわけじゃない。でも、イラストレーションコースに行くんだ?
うん、ゲームとマンガ、いや、マンガのほうかな。マンガとアニメへの関心が強かった。ひらがなを勉強する直接のきっかけはゲームだけど、より勉強しようと思ったのはマンガがきっかけかな。マンガがやっぱりよかったですね。日本でゲームを作っている会社へ就職するにしても、イラストで受けたほうがいいように思います。イラストを描けるようになりたいんです。イラストレーターの仕事はたくさんあると思います。
それで、名古屋芸大に決めたのは、なにか理由はあったの?
シンガポールで日本語の塾へ行っていて、そこに名古屋芸大のチラシみたいなやつがあって、ここがいいんじゃないかと。ほかの学校という選択肢もあったんですけど、コロナ禍になってオンライン試験やっている大学がほとんどなかった。名古屋芸大ぐらいでしたよ、オンライン試験があったのは珍しかったです。
日本に来るとき、心配はなかった?
あんまりないかな。1年生のときは日本語大丈夫かなというのはありましたけど、ぜんぜん大丈夫でしたね。ふつうに、思ったより楽しいですね。オタク文化も好きだし、楽しいです。高校は芸術系の学校だったんですけど、オタク文化がぜんぜんなくて、ダメでした。その頃は、マンガみたいのが描きたくてイラストもやっていたんですけど、ファインアートしかやらなくて、成績も悪かったです。シンガポールでは、アニメ好きな人もまだそこまで多くないし、オタク文化とかはまだちょっとキモいと思われている、そこから逃げたんです(笑)。
今では、出版社の担当さんが付いてるってことだけど、なにがきっかけで?
どうやったらマンガ家になれるか、イラストレーションコースの先生に聞いたら「じゃあ、持ち込みですね」といわれ、講談社の少年マガジンへ持ち込みをしました。そことの相性がいちばんよかったですね。しばらくして電話がかかってきて、いい結果でした。自分の描いているのは、ジャンルでいえばアクションかな。バトル系のマンガ。今、新人賞の原稿を出していて、まだ言えないんですけど、けっこういい感じみたいです。
マンガとは直接関係ないことも授業でいろいろあるじゃない? もうマンガだけでいいんだけどみたいにならない?
たしかにマンガの方向性とは微妙に違う。でも、画力を上げるチャンスがあるのはプラスポイントです。絵が好きな人なら、おすすめできます。いろいろやってみるのが楽しい。僕の場合は、自分のマンガが本気で、授業は休みのテンションで課題をやってる感じです(笑)。