芸術教養領域

リベラルアーツコース 4年

竹内将登

高校時代からライブハウスに通い、スタッフとしてかかわりたいと考えていたという。現在は、名古屋市新栄のライブハウス「RADmini」にスタッフとしてかかわり、フライヤーなどの制作も行う。ライブハウスという場所と同時に、インディーズバンドを発掘して広めることも楽しむ。箱と音楽、そのどちらにも魅了され、これからも何らかの形でかかわっていきたいと模索中。ライブハウスによって、壁、床、照明、ステージ、音が違うことも魅力といい、音楽と同時に演出や装置にも関心を寄せる。

目標をはっきりもてば心躍る学校

ライブハウスではどんなことをやっているの?

スタッフとしてなんでもやってますよ、受付をやったり、バーカウンターに入ったり。僕がAdobe のIllustratorを使えるもんですから、イベントのフライヤーを作ったり、告知画像とかそういったものを作ったりもしています。

いつ頃からアルバイトを始めたの?

去年の6月に「RADmini」がオープンしたんですが、オープニングスタッフとして入りました。もともと別のライブハウスの募集があって面接に行ったんですけど、やりたいこととちょっと違って。裏方っぽい仕事をやりたかったんですけど、そこはバーカウンターだけの募集だったんですよ。看板を作ったり、タイムテーブルをまとめたり、パスを準備したり、そういったもっと演者さんと接する仕事に興味を持っていて、そういうことをやりたいなと思っていたのに、バーカウンターだけしかないと。その面接で店長さんと話していたら、別の店がオープンするみたいだからそこへ行ってみたらといわれ、今のところに辿り着きました。

なんで裏方に興味が? ふつうバンドやったり、演者へ向かうじゃない

高校生の頃からライブハウスに通うようになって、通っているうちにライブハウスのスタッフさんと話すようになり、興味が出てきたんですよね。楽器はあまり得意じゃなくて、そういうこともあって支える側です。家でギターを弾いたりしていましたけど、その程度で、バンドもやっていませんでした。どうやったら音楽とかかわっていけるかなと考えたとき、支える側ならいけるんじゃないかな、じゃあ裏方かなと。

そこからリベラルアーツコースに行くわけじゃない? きっかけは?

リベラルアーツっていう横文字がカッコよすぎて、なんなんだこの横文字は!と(笑)。それで、オープンキャンパスへ行ったんですけど、先生と話したとき、なんかちょっと変わってるんですけど、めちゃくちゃおもしろい! 茶谷先生(茶谷薫教授)だったんですけど、なにを聞いても返ってくる。すげえ!と思って、それが決め手になりました。裏方希望で音響のコースとかもオープンキャンパスでは見ていたんですけど、専門的過ぎるより、いろんなことを知っているほうがおもしろいかなと。特定分野をめちゃ深めるのではなくて、いろいろなことに触れながら知識を広げていくといったことを説明してもらって、最終的にリベラルアーツにしました。

入ってみてどうだった?

けっこう、ちゃんとおもしろかったですね。一番初めにサウンドリテラシーとか、ちょっと曲作ってみようかみたいな授業があって、リズムとか学びながら、Macbookにデフォルトで入っているGarageBandを使って作って、自分のギターを入れてみるとか、自由度も高い授業で。リベラルアーツの授業は好きなことを好きな方向性でやれるからおもしろい。どんどん進んでいったら、IllustratorとかAdobeのソフトを触る機会が増えてきて、Illustratorも楽しくなっちゃいました。もともと僕、絵が描けないんですよ。ヘタクソなんですけど、そんな僕でも形とかでなんとかなっちゃうし、どうにか表現できる。それで、2年のときにレビュー展のポスターを作ったんですよ。それをほかの大学に行ってる友達が見たときに「すげえ!」って反応があって、もしかして楽しいだけじゃなくて評価を得られている?と思い、なんかけっこううれしくて。じゃあ、もうちょっと頑張ってみるかと。そうやっていくうちにフライヤーを作るようになっていました。

4年だけど、卒業制作・卒業論文は?

まだこれからなんですけど、ライブハウスに人は集まりますが、その理由を調べようかなと思ってます。なにを思ってライブハウスに来るのかとか、アンケートがやっと完成するところです。長めの文章を書くことが苦手で、高校時代にもっと本に触れてきたらよかったと思いますよ。まだこれから中間のプレゼンなんで、ダメ出しされそうです(笑)。

ライブハウス「RADmini」では、フライヤーや看板の制作も担当。その経験が、芸術教養領域レビュー展のポスターにも活かされた